畳の注文は、イ草は植物であることを理解し、畳の品質とは何かを考えると理解しやすい
一般的に、畳の注文を考えたとき、畳に種類があることや、グレードの違いなど、分からないことだらけです。
どのように畳の良し悪しを判断すればよいか、参考にしていただきたいポイントを紹介します。
イ草は植物
畳に使用されるイ草は、年に一度収穫される植物です。
豊作の場合もあれば、凶作もあり、雨の量や天候に左右され生育の状況が毎年違います。
また、収穫量や畳の需要によってイ草製品は、野菜などの他の植物同様に相場があり、高値で取引されたり、またその逆の場合もあります。
畳は、工業製品のようで工業製品ではない側面があります。
毎年、同じ品質の材料仕入れても、仕入れ価格は常に上下しています。
イ草の品質とは
イ草の品質を見極めるポイントは、大きく分けて、長さと色、そして中身の充実さです。
実は、イ草の中身は、綿のようになっています。
この綿の部分が十分あるか、痩せているかも、大きなポイントになります。
もちろん、長いイ草でも、中身がスカスカであれば、品質が良いとは言えません。
[イ草の断面]
イ草は、ネギと同じように、根の方が白っぽく、先にいくほど青くなります。
畳に仕上げると、根の白い部分は目立ってしまい、品の良い畳には仕上がりません。
そのため、白い部分は嫌われます。
白い部分が畳の表面に出ないようにするには、なるべく長いイ草を選別し、イ草の真ん中の胴部分を使う必要があります。
そのため、長いイ草が人気になります。
短いイ草は、白い部分が畳の表面に出やすく、穂先ほど耐久性が弱いので、下級品に分類され賃貸アパート用の畳になります。
ご注文いたいだ畳の製作内容
今回ご注文いただいたお客様のお部屋ですと、畳を6枚で製作する方法と、9枚で製作する方法がありました。
まず、畳を敷きたい場所の幅は、2000mm(200cm)です。
この場合、畳材料の有効幅の限界まで使用すれば、最大で1000mm(100cm)の幅の畳が制作可能です。
つまり、畳材料の幅限界まで使用するということは、イ草の長さを最大限利用することになります。
【置き畳6枚のレイアウト】
6枚で製作すると畳が少し長方形で大きくなりますが、畳の枚数を抑えることでコストが安くなります。
つまり、い草の端から端まで使用しますので、少し白い根の部分が畳の端に入ります。
(ただ、日焼けして畳が黄金色に変わると目立たなくなります。)
下記の写真は、イ草の白い根の部分が、少しだけ畳の両端部分に出て、少し白っぽくなっているのが分かります。
【置き畳9枚のレイアウト】
9枚の場合は、正方形に近い形で製作ができスッキリした感じになります。
具体的には、い草の真ん中辺りの身が充実した部分を使いますので、綺麗な畳に仕上がります。
9枚のレイアウトの場合は、畳の端から端まで均一な色合いに仕上がっています。また、イ草の真ん中部分の充実した部分を使用していますので、耐久性も高いです。
琉球畳の注文時に気をつけたい、美しい市松模様について
ちなみに、この9枚のレイアウトで畳の色が2色に見えているのは、畳の目の方向を互い違いにして敷いているからです。
このように畳目の向きを変えると、光の加減で畳が2色に見え市松模様になります。このような敷き方を市松敷と言います。
なお、お客様によっては、同じ向きに注文を依頼される場合もあります。
畳の注文内容
畳表の種類
天然い草 無着色
お部屋の広さ
2200mm× 2000mm×15mm
注文いただいた畳のサイズ
733mm×666mm×15mm 9枚
お客様の地域
兵庫県明石市
リフォーム内容
フローリングにサイズオーダーで注文を受けた置き畳を設置
畳の注文は、品質を優先するか、コストを重視するか
コストを重視する場合の注意点さえ理解していれば、問題ないと思います。
まず、コストを下げるには、畳の材料の有効幅を限界まで利用します。そのため、白い根の部分が若干入ります。
ただ、この白い部分は、畳が日焼けし黄色になった時点で目立たなくなります。
1年後には、あまり気にならないと思います。
仕上がりの美しさ、耐久性など満足感を得たい場合などは、品質優先が必須だと思います。
【お客様の声】
本日確かに受け取りました。
何もないシンプルな写真で恐れいりますが、添付させていただきます。
サイズもちょうどよく、良い匂いです。
ありがとうございました。
【高品質な畳を低価格で提供できる理由】
お客様ご自身で部屋の採寸と畳の敷き込みをしていただくことで、出張費がありません。
例えば、従来の方法で畳を業者に注文するときは、見積、採寸、敷き込みと2〜3回はお客様のご自宅に訪問することになっていました。
しかし、弊社の場合は、お客様よりメールやFAXで部屋のサイズをお聞きし、図面とお見積金額を連絡して畳の製作だけをします。
つまり、訪問にかかる交通費や人件費がかかりません。
このように、不要な費用を除くことで、お客様に高品質な畳をリーズナブルな価格でお届けができています。
畳の注文の方法は簡単です。
まず、お部屋のサイズを測ってご連絡ください。
その上で、畳の枚数や大きさなどは弊社にて割り付けします。
また、柱部分の加工なども可能です。簡単な図面を手書きで書いて携帯で撮影したものでも大丈夫です。
もちろん、お客様より畳のサイズを指定していただいても大丈夫です。
とはいえ、お客様は採寸に不安があると思います。もし採寸が間違っていたとしても畳3枚までは無料で修正しています。
採寸・敷き込みも依頼される場合は、出張費3万円(税別)で承ります。
(一部の地域を除き全国対応可)
さらに、無料の畳表サンプルなどで品質を確認することもできます。
畳の注文に関するご不明な点などありましたらお気軽にお問い合わせください。
サイズオーダー畳のご注文の流れ
- まず、お客様ご自身でお部屋の寸法を測っていただき、部屋のサイズをご連絡いただきます。
(問い合フォーム、メール、FAXなどからご連絡) - そのうえで、ご連絡いただいたサイズより弊社にて畳のサイズを割り付けます。何枚必要で費用がいくら必要かを返信します。
(弊社よりメール、FAXなどで畳の図面と見積金額をご連絡します) - そして、お見積りにご納得いただいた後、お客様ご自身で畳の撤去、処分をします。
(お客様の多くは、畳の処分をお住まいの自治体でお願いされています。) - 最後に、畳が到着し、畳をお客様ご自身で敷きます。
(万が一上手く入らなかった場合、3枚まで無料で修正します)
(部屋の寸法をお聞きした場合)⇒ お部屋のサイズの計り方について
オーダサイズ畳の詳しいご注文の方法はこちら ⇒ オーダー畳ご注文の流れ
1枚からでもオーダーを承ります。
【納期】 3日~約1週間
お見積りの依頼はコチラからどうぞ
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商品ページ
天然イ草を使用した畳サイズオーダー
【 YouTube 】動画で畳の紹介をしています
【How to order tatami】DIYの「小上がり」に本格的な畳を注文する方法
https://youtu.be/rgP-9OUBkbo
【DIY畳(たたみ)】イ草(いぐさ)と新素材(樹脂・和紙表)どっちがオススメ?
https://youtu.be/CcN_sTvHH5g
「茶の湯たたみ」のご紹介
https://youtu.be/AeAU0g6344w