和室に敷いてある厚み50mmの畳とフローリングの上で敷く置き畳の違いのご質問をいただくことがあります。
現在の畳は、藁(わら)を芯材に使うことが少なくっています。
わら不足も原因の一つですが、他にもいろいろ理由があります。
まず、藁(わら)を使った畳床を生産する業者も減っており、藁床自体が高価な材料になりました。
藁床を使った畳の場合、1畳あたり3万円を超えるような金額になることもあります。
そして、ここ最近に建築される高気密な住宅では、住居の風通しが昔の家に比べて悪いため、湿気を吸い込んだ藁からカビが発生したり虫が発生したりとクレームが多くなったことが原因です。
和室の畳に使用される芯材は、インシュレーションボード(畳ボード)と呼ばれる木質繊維板が一般的です。
足ざわりは、若干固めに感じることがありますが、現在日本で流通している畳の90%以上はインシュレーションボードを使用した畳です。
フローリングの上で使用する弊社が製作する置き畳も、芯材はインシュレーションボードです。
厚みによってスタイロフォームを使用することもありますが、ほぼインシュレーションボードだけで製作しています。
和室の畳と同じ素材ですので、足ざわりや座り心地に関しては、ほぼ同じ感覚になります。