その昔、畳はベッドだった!

奈良の正倉院には、「御床」[おんしょう]という聖武天皇(701~756年)の使った、畳を敷くベッドが残されているほどで、畳ははじめ、今のように敷 物ではなく、高貴な身分の人の寝具、しかもベッドのような使われ方をしていたのです。「御床」も237×119cm、高さ:38.5cmの木製の台の上 に、何枚もムシロを重ね、さらに薄い畳が敷かれていました。京都御所の清涼殿には、平安時代の面影が残っていますが、天皇の寝間にあたる部屋には、「御帳 台」[みょうちょうだい]と呼ばれる台があり、ここに厚畳が置かれ、天皇のベッドにも使われていたといいます。

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